ハングリー精神とは、お金が無いとか貧乏とは無縁で、「自分の目指す高い到達点と現状との差(ギャップ)を認識している人が懸命に努力している状態の時の精神」であり、その差が大きい程、努力している人を指して「ハングリー精神が旺盛」と敬意をもって発する言葉と言われている。
米国人の友達が、日本旅行をしてから「ハングリー精神が旺盛になった」と言う。サービス業を営む会社の役員だが、目指すところが一気に高くなったと言う。日本のサービスのレベルに追いつくには時間も必要だが接遇マニュアルの改訂だけではコントロール出来ないものがあると感じたらしい。日本では家庭で「自分がして欲しい事を相手にして上げなさい」と両親が教える。また、サービス業界では、お客様を自分の大切な人だと思って接する様に」と教える。
幸いな事に、世界では日本に旅行をしたい人が増えている。前述の友達もスタッフが日本旅行をする際は会社で援助すると言う。自分と同じく日本に行けば価値観が変わると信じている様だ。私からすると会社として費用対効果はどうなのかと思うが、米国のサービス業界には貢献できるプランだと思った。
髪を振り乱して働く彼が眩しく素敵で美しいと思った。(この私の価値観と同じ人が多いから日本の労働環境問題がなかなか解決できないのかも?)
しかし日本は千年ぐらいかけて培ってきた文化に根ざす「おもてなし」であり、一朝一夕に目覚めたら出来ると言うものでは無いと思ったが、彼には言わなかった。